とある12月24日の話。

自担の岡田准一さんが結婚した。
やっと気持ちが落ち着いてきたので、私の思うことを書きます。

彼を好きになって10年。
世間はクリスマスムード一色で、それなりに浮かれていた私がその第一報を受けたのは、オタクではない友人たちと楽しく飲み会をして、さてこれから2軒目にでも行こうかという時だった。数年前から親しくしている同じく岡田担の友人から
「どうしたらいいの」
とたった一言だけ送られてきたLINEに何かあったのかと返信すればすぐに既読がついた。
「岡田が結婚する」
その文字を見た瞬間、文字通り、急激に酔いが冷めた。とうとうこの日が来てしまったのか、と。
急いでTwitterを開いて、12月24日指定で届けられるはずだった結婚報告のカードが一部の人にフライングで配送されたことを知り、誰もが思ったであろうなぜクリスマスイブに?という疑問が私の頭にも真っ先に過ぎった。とても平静ではいられなかったから、一緒にいた友人たちに断って一人帰路についた。LINEをくれた友人に電話すると彼女は泣いていて、私もわけがわからないまま泣いた。とてもじゃないけど会話にはならなかった。

私はもともと、彼の結婚相手のことはよく思っていなかったのだ。
彼女の出演する作品は普通に楽しむことができるし、汚い言葉で彼女を叩くつもりもないけれど、過去の報道の数々を思えば手放しに応援することはできなかった。週刊誌やワイドショーの情報を鵜呑みにするほど馬鹿ではないし、真実のわからないことをとやかく言いたくはない。でも世間の心象が悪いのは確かで。
ファンのエゴだとはわかっていても、自担には"普通に"祝福される結婚をしてほしかった。
私も友人も、俗に言うリア恋ではなかったし、岡田はいつか結婚するよね、という話をしたこともある。彼が結婚願望というか、一人の男として家庭を持つことに強い憧れを持っているのはファンになった当初からなんとなくわかっていたから、いつ来てもおかしくはないな、と覚悟していたつもりだった。願わくば彼女でない人と、なんて思ったりもしたが、結婚するなら彼女だろうな、とも思っていた。
やっぱりその日はやって来た。思っていたよりも何倍もショックだった。

物議を醸していた12月24日の日付指定。
今回の件で担降りすることを決意した方のブログをいくつか読んだ。みんな同じようにその日付にショックを受けていた。そんなことで、と思う人もきっとたくさんいるだろう。大安の日曜日を選んだだけ、プライベートに口出す権利はない、どの日付でも嫌な人はいるのだから言いだしたらキリがない。全部、わかる。でもやっぱり、クリスマスイブってわかりやすく特別な日だ。来年も、再来年も、その先も、思い出さずにはいられない。みんなが納得する正解なんてどこにもないけど、でもせっかく結婚するならできるだけ、少しでもいい選択肢を選べなかったのかなと思わずにはいられない。というか、そう思うことくらい許してほしい。こっちだって彼の幸せを願ってるのだ。
クリスマスイブというだけでなぜそんなに怒るの?どうせ他の日にしたって怒るんでしょ?などと言ってしまう人達は些か無神経だと思う。結婚の知らせを受けただけで私は早く子どもが見たい派!とか言っちゃう人達は、さらにいろんな意味で無神経。
私は自担のことも、無神経だなと思った。この状況で、そういう鈍いところが岡田らしくて好きだよ、とは思えない。
でも、10年間、私の自担は彼だけだった。自担だからこそ、いいなと思うところも、それはちょっとおかしくない?と思うところもある。V6の歴史の中では半分にも満たない時間だけど、それでも10年、私は彼を応援してきた。
だから。
岡田准一はアイドルが好きじゃない。アイドルを捨てた。
そんな言葉を何度か目にして、その度に私は、本当にそうなのかな、と考えた。クリスマスイブの結婚報告はどうしたって腑に落ちないけど、それとこれとはまったく別だ。
アイドルを捨てた、ってなんだろう。岡田准一のこれまでの22年間は、そんな安易な言葉で終わりにされてしまうのだろうか。
「アイドルとして誇りを持ってほしい」というのは、昔岡田に対して健くんが言った言葉だ。その誇りを、彼は本当に捨ててしまったんだろうか。
そんなことはないはずだ。少なくとも私は、まだ信じている。信じたい。
確かに彼は、アイドルが得意じゃないかもしれない。劣等生だと自分で言っていたし、過去にV6から気持ちが離れていた時期があったのも確かだ。だけど、ステージの上でマイクを持ち、歌って踊って、ぎこちない動作でファンに手を振ってくれる。その姿はずっと、私にとってはアイドルだった。



私はまだ、担降りはしません。
すごくショックだったけど、圧倒的に悲しい気持ちの方が強いけど、結論を出すにはまだ早いと思ったから。これは個人的に、そう思っただけです。
素直におめでとうを言える日が来るかはわからないし、今回はたまたま運が良かっただけで、次に何かあれ?と思うことがあったら、その瞬間に"自担のままでいられるキャパシティ"を越えてしまうのかもしれないけれど。
それでも。信じたいと思えるうちは、V6の岡田准一を応援していきたい。